※こちらは旧伊勢丹店ブログ投稿分を再掲載したものです。
こんにちは。
コラム【魅惑のカットガラス】第2回より続きます。

他にも影響があったであろうと思われるのが、
戦後1940~50年代にかけて、特にメンズウォッチで
日本では通称「角金」と呼ばれた、主にアメリカ製の
金張りの角型の時計です。


アメリカでは、戦前のアールデコのデザインが
よりPOPでカジュアルなテイストにアレンジされながら
戦後も引き続いて高い人気を誇っていました。


その範囲は広く、時計やジュエリーなどの装身具はもちろん、



家具などの調度品・インテリア、建築物に至るまで、
多岐なジャンルにわたって影響を及ぼしていました。



マイアミのアールデコディストリクト辺りの建物に
当時の明るくスタイリッシュな雰囲気がよく残されています。

この時代の腕時計にもこういったテイストのデザインが
反映されており、その中の一部にとても立体的にカット
されたガラスが取り付けられていました。
実際にはガラスよりアクリル系樹脂の方が多かったようですが
中には時計本体と同じくらいの厚みを持った物もありました。
コンセプトとしては時計・ジュエリーというよりも、
「アールデコテイストを表現するオブジェ」と言った感じで
この後に登場するカットガラスとは性質を異にしますが
ただガラス部分にも装飾としての可能性があるということを
示した点で、影響を与えた要素の一つではと考えています。
※第4回に続きます。








