こんにちは。今回ご紹介するのは、こちら。
爽やかなブルーのターコイズと、柔らかな光沢あるパール。そのコントラストが美しい、清楚でありながら印象的な輝きを放つアンティークブローチです。

縦約2.9㎝、横約2.9㎝という小ぶりなサイズながら、中央に配されたターコイズと、その周りを囲む繊細な金細工が目を惹く一点です。
中央には、約5㎜のオーバル・カボションカットのターコイズが4石セットされています。花芯を思わせるように寄り添い、その周囲を、花弁を象った様な4つのフレームが囲んでいます。

外側へと広がるフレームは、完全な円形ではなく、丸みのあるラインの中にわずかな角を残したフォルム。花を思わせる可憐さがありながら、どこか四つ葉のクローバーのようにも見え、愛らしく端正なデザインです。

そして、ブローチ全体を彩るのが、ふっくらとした艶のある約2㎜のハーフカットのパール。全部で17粒が、ターコイズの周囲やフレームに沿うように均一に配され、小さなパールがリズミカルに並ぶことで、全体に軽やかな印象が生まれ、ターコイズの鮮やかなブルーをより美しく引き立てています。

さらに近づいてみると、ターコイズやパールを一粒ずつ止めるそれぞれの枠には、細やかな粒状のミルグレインが施されています。一見すると小さな装飾ですが、こうした細部がブローチ全体に繊細な表情を与えています。

正面から見ると、細い金線がそれぞれの宝石を点で繋いでいるようにも見え、まるで繊細なレースのような輪郭を描いていますが、側面や裏側から見ると印象は一変します。

裏側では正面と比べるとかなり太い線で各部分が繋がれており、その構造によって十分な強度が保たれていることが分かります。

いわゆるナイフエッジと呼ばれる技法で、ナイフの刃に当たる部分を正面から見せることで華奢な印象を演出しつつ、見えない裏側では厚みを持たせて耐久性を確保しています。細部にまで職人のこだわりの手仕事が感じられる作りになっています。

ターコイズとパールの組合せは、19世紀のジュエリーにも多く見られた色彩の組合せです。また細い金線で輪郭を描くような透かしのデザインやナイフエッジ状の技法などからも19世紀中頃から後期の作品を思わせます。
長い年月を経てもなお色褪せないターコイズのブルーと柔らかな光沢を放つパール。当時の職人技とアンティークジュエリーならではの美しさを感じさせるブローチです。
byM.M
アンティークブローチ
G4155
年代:19世紀後期
素材:パール ターコイズ 15K
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