こんにちは。

いよいよ本日よりスタートします新着コレクション
Shellman
VINTAGE WATCH & ANTIQUE JEWELLERY NEW ARRIVAL COLLECTION
6.10(水)-6.23(火)
期間中はDM掲載品を
ご紹介していきたいと思います。
第一回はこちら。

大型のコーラルが印象的なアールデコのネックレスです。
プラチナの特性を活かした金属部分のレースのような繊細さと、
柔らかなピンクコーラルの華やかさとの対照的なデザインが印象的です。
20世紀初頭に花開いたプラチナジュエリーの完成形とも言えるデザインで、
重く硬い印象になりがちな金属部分の、軽やかさ華奢さを極めた技巧が見事です。

扇形に開いたオーナメント部分は、両サイドに葉型。
中央部に花弁型のモチーフをあしらったような形ですが、かなり抽象化されており、
多くの人が一目で「花」と認識するようなシルエットではありません。
葉や花弁等の先端部分に大きなアーチを通して両端を繋いでいます。
おしべ部分は全て直線で構成されており、他の部分の曲線もごく緩やかで
デフォルメのスタイルに幾何学的なイメージがにじみ出ています。


根元の円型部を初めとして、装飾部分に占める空間比率が高い上に、
先端のコーラルまでの間に長めのダイヤモンドチェーンを挟んでいることで、
金属部分の儚いまでの華奢さが際立っており、主石である大型コーラルの
ボリューム感が一段と強調される効果に繋がっているわけです。
”華奢な金属部分と大粒宝石”を組合せたジュエリーはこの時代に散見されますが、
大粒石の多くはダイヤモンドやサファイヤ、エメラルドと言った
ファセットカットの煌めく透明な宝石が主流でした。

けれどこのネックレスはカボション系統の丸みのある形で、優しい色味の
コーラルを使っているためか、大胆さの中にも穏やかな雰囲気が漂います。
当時はエジプシャン、シノワズリ、ジャポネスクと言ったオリエンタルな
意匠に人気が高かったため、その辺りの影響も受けていると思われます。

「ダイヤモンド+プラチナレースワーク+大粒石」
というインパクトの強い要素を3つも備えていながら、いざ身に着けてみると
華やかさの中にも落ち着きがあり上品で控えめな印象が感じられます。

私達日本人の多くが大切にする価値観を、
一世紀前の西洋のジュエリーの中に見出すのも不思議な感じがしますが
案外と上品さというものは洋の東西を問わない普遍的なものなのかもしれませんね。
ぜひ店頭で実物の素晴らしさに触れてみて下さい。
by M.A.
I610
ネックレス
20世紀初期 コーラル ダイヤモンド プラチナ合金
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