※こちらは旧伊勢丹店ブログ投稿分を再掲載したものです。
こんにちは。
Shellman 新宿伊勢丹 レディース スタッフのM.A.です。
アンティークウォッチのデザインの豊富さは、
とても一言では語りつくせないほど深いものですが、
それでも好きなポイントの話になると高い確率で
「好き!」な要素として挙げられるパーツがあります。

それが「カットガラス」です。
通常、ガラス(樹脂系もあり)は、時間を見るためのダイヤル
(文字盤)にホコリが入ったり、針に触れたりしないよう
カバーするための透明なパーツで、あまり個性を表現する
ような部分ではありません。

ところがカットガラスの場合、その実用性以上に魅力的な
装飾性を持っているため、他のガラスではまず見られない
「このパーツだからこの時計を選んだ」
とのこだわりの対象になるのです。

そもそも教会の時計塔に設置されたような巨大なものや、


ゼンマイの巻上の時以外は、うっかり触ってしまう機会のない
置時計、掛け時計までの時代であれば、必ずしもダイヤルを
カバーする「ガラス = 風防」は必須ではありませんでした。


しかし旅行時に持参するような枕時計、
さらに個人が身に着けるような提げ時計や懐中時計の時代
ともなるとガラスがなければ、うっかり触れてしまって
針がずれたり取れたりするリスクが高く実用性に欠けます。

時計のガラスはそういった必然性の元に生まれたパーツなので、
目的がはっきりしていることもあって、長い間それ以外の
役割を求められることは殆どありませんでした。
※第2回に続きます。








