※こちらは旧伊勢丹店ブログ投稿分を再掲載したものです。
こんにちは。
コラム【時計のダイヤルデザインの変遷】第2回より続きます。

第2次大戦を経て戦後になると、女性の社会進出も一層進み、
時間を確認する必要性の高まりから、レディースウォッチの
分野も大きく発展しました。

最も特徴的なのはサイズの小型化です。
すでに戦前からその傾向は表れていましたが、
戦後腕時計の時代に切り替わるとより顕著になります。
歴史上これだけ小さな時計が数多く市場に出回っていた時代は
過去にはなく、たぶんこれからも無いと思われます。
ここまで時計が小さくなると、当然ダイヤル(文字盤)も同様に小さくなりますが、
先に述べた通り、ダイヤルには「時間を見る」という機能がありますので、
時計塔や置時計なら何の問題も無かったデザインが難しくなりました。

直径が10数㎜しかないようなダイヤルに1から12まで全部の数字を
あしらおうとすれば、字が小さすぎて見えないか、余白がなくなる等
デザイン上の支障が発生することは避けられません。

必然的に登場してきたのが、近代的なダイヤルデザインでした。
小さなダイヤルに合わせて、楔型やドット型、バー型など、
スペースを取らずに目盛りの役割を果たすインデックスが
数字の代わりに取り入れられるようになります。

過渡期の1940~50年代には偶数のみ、

または12,3,6,9時位置のみ
数字のインデックスをあしらった混合型も多く見られましたが、


60年代に入るとよりシンプルなバー型インデックスのみを
使用したミニマルなデザイン傾向が強まります。
※第4回に続きます。








