※こちらは旧バーニーズニューヨーク銀座店ブログ 2021年8月8日投稿分を再掲載したものです。
本日は、前回に続きダイヤモンドのカットについてご紹介いたします。

今回ご紹介するのは、丸形以外のファンシーカットと呼ばれる変形のカットです。
たまたま、1点の中に3種類のカットのダイヤモンドを使用し、デザインされた時計がありました。

写真中心の雫型を逆さにしたような形がペアシェイプカットです。
ペア(洋梨)の意味を持つこちらのカットは、上品で優し気な印象が感じられます。
日本では丸みのある方を下にしずく型で利用されることが多いですが、欧米ではこちらの写真の様にとがった方を下にしたセッティングが多くみられます。
ペアシェイプを中心に左右に配されているのは、マーキスカットと呼ばれる形。
ペアシェイプでは片側に丸みを持たせていましたが、両端を尖らせてシャープさが感じられます。
女侯爵、侯爵夫人の意味を持つこのカットは、洗練された印象に。
指輪に使用すると縦のラインが強調され、指の長い方に似合うシェイプです。
ペアシェイプ、マーキスの形は、ラウンドと違い、縦横の比率や丸みの作り方によって一つ一つ個性が出てきます。
すっきりとしたシルエットや、ふっくらと優しげなもの等、好みの形を見つけるのも楽しいものです。
ちなみに私が見つけた好みのマーキスシェイプはこちら。

中心辺りに写っている、ほっそりとシャープな輪郭のマーキスカットです。
下側の方は、少しふっくらしていますね。
同じ角度ではないのでちょっと見づらいですが、違いがお分かりになりますでしょうか。
続いては、長角型のバゲットカットをご紹介。

杖や棒といった意味を持つ、縦長のステップカットです。
テーブルと呼ばれるトップの平らな面が広く、すっきりとした輝きなので、ダイヤモンドならではの強い光沢を感じることができます。
面が広くダイヤモンド内部の状態が見えやすいので、天然のダイヤモンドが内包する不純物やキズ等が目立つカットでもあります。
その為、質の良い原石から削り出さなければ綺麗な状態の物を手に入れることが出来ません。
時計、ジュエリー共にバゲットカットを使用した品が、ラウンドダイヤモンドを使用した物よりも高価なのはそういった点が理由のひとつでもあります。
また、ダイヤモンドをはめ込む枠の作りやセッティングもより精密になるため、商品として完成されるまで手間のかかるカットと言えます。
ぱっと見た印象では、ブリリアントカットよりも落ち着いた印象が強いですけれども、手に取り眺めると、澄んだ結晶の輝きから特別な魅力を感じられます。
ぜひ、フェアの期間に様々なダイヤモンドを見比べてみてください。
最後に、ちょっとしたお手入れに関するアドバイスを。
ダイヤモンドは親油性と言って、油と馴染みやすい性質があります。
綺麗な状態のダイヤモンドを一度指で触るとこのように、指紋が…

皮脂やハンドクリーム、ファンデーションなどの油性汚れが付着しやすいのです。
なので、一日着用した後は、眼鏡拭き等のマイクロファイバークロスで拭きあげて下さい。

このようにすっきりと表面の汚れを取ることが出来ます。
毎日お手入れせずに、油膜が重なっていくと、ダイヤモンドが曇ってしまう上、汚れが固着してクロスだけではなかなかきれいにできなくなってしまいます。
シェルマンでもお買い上げの際にクリーニングクロスをプレゼントしておりますので、せっかくのダイヤモンド、帰宅後のひと手間できれいな輝きを維持してあげて下さいね。








