Shellman Ladies' Antique Watch & Jewelry

Toriko

【隠れた名作】BAILEY BANKS & BIDDLE CO 1930s

皆さま、こんにちは。
Shellman青山店の山本です。

今回は青山店らしいアールデコ期の隠れた名作である、
1930年代の「ベイリー・バンクス&ビドル」の時計をご紹介します。

ダイヤモンドとサファイアのアールデコウォッチ

ダイヤルに刻まれた「BAILEY BANKS & BIDDLE CO.」は
アメリカ・ニューヨークの南西に位置するペンシルベニア州最大の都市、フィラデルフィアで1832年に創業しました。

ニューヨークのティファニー(Tiffany & Co.)、ボストンのシュリーブ・クランプ&ロー(Shreve, Crump & Low)と並び、アメリカ東海岸の三大宝飾店として君臨していた、アメリカ屈指の高級宝飾店です。

そんな名店が、1930年代にこだわり抜いて仕立てたのが、こちらのジュエリーウォッチです。

まず目を奪われるのは、プラチナ特有の透き通るような白い輝きと、アール・デコ様式らしい幾何学的で洗練されたフォルムです。

さらに注目すべきポイントは、ケースの上下にあしらわれたサファイアの深い青。
ここには「カリブレカット(Calibre Cut)」と呼ばれるセッティング技法が用いられています。

カリブレカットとは、主に角型の色石を爪を使わずに石の両側の縁をわずかに倒して留める、アール・デコ期の直線的なデザインを反映させるためのセッティング技法です。

そのため、光が入るとサファイアがまるで一筋の青いリボンのように繋がり、両サイドに配されたダイヤモンドの繊細な煌めきと、息をのむような美しいコントラストを描き出します。

さらにご覧いただきたいのが、ケース全体とリューズに施された繊細な「エングレービング(手彫り彫金)」です。

正面からはすっきりとモダンな印象を受けますが、時計をふと傾けた瞬間、ケースのサイド(側面)や裏蓋の縁にまで、植物や幾何学模様を思わせる緻密な彫金がびっしりと施されていることに気づかされます。

自分にしか見えないような側面、そして裏面のディテールにまで美意識を宿らせる。
これこそが、大量生産品では決して味わうことのできない、当時のハンドメイドならではの贅沢と言えるのではないでしょうか。

R.CART ムーブメント

もちろん、美しいのは外装だけではありません。
その内部には、スイスの隠れた名工「R. CART(ロバート・カート)」による本格的なムーブメントが大切に包まれています。ジュエリーのような華奢な外見の中に、確かな時計作りの歴史が秘められているというギャップも、大人の女性の心をくすぐる「シャルマン(魅力的)」なポイントです。

ドレスアップした日はもちろん、これからの季節、シンプルなニットやシャツの袖口から、この「青と白の輝き」をさりげなく覗かせてみてはいかがでしょうか。

90年の時を超えてなお輝きを増す、一点物との出会い。
ぜひ青山店にて、その細部まで行き届いた美しさをお確かめください。

ベイリー・バンクス&ビドル / ロバート・カート ムーヴメント

商品番号:D10079SK
1930年代
手巻き
素材:Pt、ダイヤモンド、サファイア

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