今回ご紹介するのはこちら。
可愛らしい2匹の動物を組み合わせたブローチです。

ご覧の通り「ウサギとカメ」です。
ただそれぞれの名前を並べてお伝えしただけですが、
ほとんどの方のご記憶にある通り有名な童話のタイトルでもあります。
昨年の初回ブログでもご紹介しましたが、イソップの寓話をモチーフに
いわゆる人生の教訓を体現した珍しいテーマ型のジュエリーです。
改めて語るまでもありませんが、
「足の速いうさぎがカメと競争し、歩みの遅いカメを軽視して
途中で休んでいるうちに眠ってしまい、カメが勝利する」というあらすじです。
・能力が高いことに慢心し、油断をしていると本来の力を活かしきれない。
・平凡に思える存在でも、諦めずに地道に努力を重ねることで最後に報われる。
古今東西を問わずに受け入れられる普遍的な寓話として世界中で最も知られたお話しです。

こちらのブローチではお話しの序盤のシーンらしく、
ウサギが全力で疾走している様が象られています。
デフォルメされたキャラクターのような形ではなく、リアルなウサギの姿をしています。
正面から見る前提のブローチは平面的な造形が多いのですが、
こちらは左右で異なった向きの耳や、四肢の筋肉、毛並みなどが立体的に表現されています。

上部から見るとよりそれがわかります。
胴体のふくらみや左右の足もほぼデフォルメのない立体像になっています。

こちらは頭部側からのヴィジュアル。

そしてこちらが背面からのヴィジュアルです。
着用してしまえば見えない部分なので、空洞になっていることも少なくありませんが、
正面と変わらず毛並みに至るまでしっかり仕上げられています。
360度どの角度から見ても立体的で極小の彫像といった雰囲気です。

そしてこちらがカメです。
様々なサイズの六角形が組み合わさった甲羅の模様ですが、
一つ一つのユニットの中でもさらに細かい筋彫りが施されていて
ウサギに負けず劣らずのリアルな仕上がりになっています。


横から見ると甲羅が大きく盛り上がった様子が見られ、
ウサギ同様立体的なカメの造形を上手に再現しています。

これだけ緻密に作られているので、ある程度の大きさがあるように思われそうですが、
実はウサギの前足から後ろ足まで約20㎜、カメの頭からしっぽの先端まで約14㎜と
極めて小ぶりのサイズの品で、職人の手仕事の細かさに感嘆させられます。

着用には安全ピン型になったウサギの方をメインにし、
カメの方はアクセント的にピンを差し込むというスタイルです。

チェーンで繋がれていますが、このチェーンが2匹の歩んだ道のりのようにも見え、
より印象的に童話の世界への想いが広がります。
ジュエリーとしても魅力的なブローチですが、
自らが大切にしている価値観を象徴する一点として身に付けると
単なる装飾品以上の充実感を得られるかもしれませんね。
ぜひお付けになってみてください。
by M.A.
アンティークブローチ
商品番号:G3696
20世紀初期
素材:K18
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